やほやほ٩( 'ω' )و 蓮さんだよー
長編小説つくっていきます。
途中で飽きるかもー
モロクが色んな人と出会って、
TCで働くようになるまでのお話。
捏造パロディと思って下さいw
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魔法の小瓶 -1-
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フ「ふむ」
両手に手袋をしたまま 慎重にその陶器を吟味したマッド・フラは
少し唸った後、ゆっくりと少女の方へ向き直った。
モ「…!…!」(ドキドキ)
期待と好奇心があふれ出る、大きな瞳がふたつ。
待ちきれない、と言うように 目の前で揺れている。
エ「どうでしょう。価値のあるものですか?」
その後ろから、落ち着いた、しかし透き通った声が問いかける。
マッド・フラは シルクハットとキュ、と整えてから 少女へ優しい笑顔を向けた。
マ「なかなか良いものだと思うよ、モニカくん。」
モ「ええ~~~~ッ♪」
マ「ウチの質にするにはもうすこし、年季が欲しいけれどね」
モ「えええ~~~ッ;;」
長い耳をピョン!と上げた直後にヘタリ、と下げて、
褐色肌の少女が悲しそうな声を上げた。
少女の名は、モニカ。
そして、そのモニカの様子を見守っていた少女の名は、エリカ。
2人で素材集めに出かけた際、
砂の中で偶然見つけた陶器小瓶。
その価値を調べに来たのだった。
モ「ぜったいぜ~~~ったい、お宝だと思ったのになーっ!」
エ「残念でしたね。せめてお店に飾るというのはどうです?」
モ「ん~~~ お兄ちゃんに"片付けなさい"って言われそ~~~」
耳をパタパタと揺らしながらうぅ~~ん、と考え込むモニカの横で
同じく口元に手を当て、うう~ん、と唸るマッド・フラ。
エ「…フラさん、何か気になることでも?」
フ「いやぁ…このルーン<魔法文字>なんだがね」
そう言って小瓶をくるりと裏返し、底を見せると
そこには、クッキリと魔法陣が書かれていた。
エ「これが、何か」
モ「すごいもの!?☆」
残念ながら、と、フラがゆっくり首を横に振る。
マ「ごく最近、書かれたようで…。おそらく1日とたってないのではないかな」
モ「ええ~~ なんだぁ~~」
エ「…掘出物ではなく、誰かの落し物ということですね」
マ「そうかもしれないねぇ。」
キュキュ、と、魔法陣をこすると、文字が濃く浮かび上がった。
エ「持ち主の名前が入っているかもしれませんね。貸してください」
キュキュキュ、と、続けてエリカが文字をこする。
モ「わーっ 楽しそう!ねぇ私にもやらせてっ!」
キュキュキュキュ、と、奪い取るようにモニカが砂を落とし始めた
その時だった。
ボウンッ!!
フ「ッ!?」
モ「わぁっ!!?」
小瓶が大きく揺れ、あたり一面が煙に包まれる。
エ「モニカさん、こっちへ!」
なんらかの罠が発動したか、はたまたモンスターを召喚してしまったか。
「うぅ… うぅ…」
エ「ッ!お2人は下がってください!」
砂塵の中から微かに聞こえるうめき声に、
エリカは 体格に似合わぬ武器を掲げる。
が。
フ「…おや」
モ「あっ エリカちゃんっ!待って!」
モニカが、慌ててエリカの腕をつかみ、ぴょんぴょんと跳ねた。
「ふ…うぅ~~ けほっ けほっ」
ゆっくりと晴れてゆく視界に映ったのは、
竜とも人間とも言えぬ姿の
今にも泣きだしそうな 少年だった───
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続く٩( 'ω' )و
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